手賀沼の白鳥 V


 手賀沼に白鳥が住みはじめたのは、地元の人の話によりますと、1994年の夏、野田にお住まいの方が、白鳥を自然に帰そうと、手賀沼に放したのが、最初と聞いています。その白鳥が、五本松公園下広場付近に常駐する、太郎と花子と誰言うとなく呼ばれるようになった白鳥です。太郎と花子のカップルは、翌1995年から雛を孵すようになり、多いときは、8羽の雛が誕生しました。残念ながら、最初の雛の生まれたばかりの時の写真はありませんが、1995年(平成7年)11月18日からの、手賀沼育ちの白鳥達を、ご紹介します。
2005年も、手賀沼の白鳥達の4カップルにそれぞれ、雛が誕生したのが確認できました五本松公園下広場のカップルは、メス1羽、オス3羽の計4羽が誕生、手賀大橋のカップルにはオスの雛1羽、曙橋近くの染井入落のカップルに、初めてメス1羽、オス2羽の雛が誕生しました。6月に入り手賀沼公園のカップルにも、雛4羽が誕生しました。残念ながら、滝下広場のカップルには、雛が誕生しませんでした。今年も、北千葉導水路からの放水が、田植え用に増えたため、営巣地が冠水したので、五本松公園下広場のカップル以外は、全て、2回目の産卵での雛誕生でした。滝下広場のカップルも何処かで抱卵中ではないかと期待していましたが、2005年は、断念した模様です。手賀沼の白鳥は、コブハクチョウという留鳥の白鳥です。又、2003年から毎年、姿を見せてくれる、オオハクチョウが、2005年12月1羽、2006年初めに2羽となり、更に幼鳥らしき1羽が姿を見せてくれました。オオハクチョウは、3月下旬、生まれ故郷のシベリアへ帰ります。更に2005年暮れには手賀沼の天空高く、東から西に移動する白鳥の大軍団(19羽)と遭遇する幸運に恵まれました。今号には、オオハクチョウと3年ぶりに飛来した珍鳥の黒鳥が掲載されています。2007年〜2010年までは、資料見つかり次第掲載します。2014年の白鳥は、「手賀沼の白鳥」ページに掲載します。手賀沼の白鳥は、手賀沼の白鳥、手賀沼の白鳥U、手賀沼の白鳥Vの3シリーズ構成となります。

1995年(平成7年) 手賀沼の白鳥
1995年11月18日撮影
(平成7年)
1995年5月某日5羽誕生
うち4羽が無事成長しました

1996年(平成8年) 手賀沼の白鳥
1996年5月19日撮影
この年は、8羽誕生
当時も大変、人気がありました
1996年5月21日撮影
8羽いるのがよく判ります
1996年8月6日
7羽になりました

1997年(平成9年) 手賀沼の白鳥
1997年5月6日
この年は4羽誕生
3羽が育ちました

1998年(平成10年) 手賀沼の白鳥
五本松公園下の白鳥
1998年6月12日撮影
大分、大きくなっています
滝下広場の白鳥
1998年6月12日撮影
このカップルに初めて雛が2羽誕生
滝下広場の白鳥
1998年7月2日撮影

1999年(平成11年) 手賀沼の白鳥
五本松下公園の白鳥
1999年5月16日
5羽誕生
滝下広場の白鳥
1999年5月16日
3羽誕生

2000年(平成12年) 手賀沼の白鳥



この年は、手賀沼公園、手賀大橋、滝下広場、五本松下公園の4ヶ所で巣ぐもりが始まり
沢山の雛の誕生が期待されましたが、手賀沼浄化のための、北千葉導水路の手賀沼への放水が開始されたため、4ヶ所全部の巣で冠水し、1羽の雛も見ることだ出来ませんでした

2001年(平成13年) 手賀沼の白鳥


滝下広場の白鳥
2001年3月13日撮影
いつもは、もっと岸辺より遠い場所に
巣を作りますが、去年冠水したため岸に近い場所に巣を作りましたが、水が
増えてきたため、巣を高くする作業を
懸命に行っています。お陰で、白鳥の
抱卵の様子を観察することが出来ました。白鳥は、雄、雌交代で抱卵ししていました。
私にとっては、大発見でした。
2001年5月5日撮影
水が更に増えた、卵2個確認
1羽だけ孵りました
2001年9月1日
滝下広場の白鳥
左、お母さん白鳥
お父さん白鳥はいつの間にかいなくなりました。2年続きの災難に嫌気がさして家出?
五本松公園下の白鳥
2001年5月17日撮影
7羽誕生
五本松下公園
2001年9月1日撮影
5羽が育つ
手賀大橋の白鳥
2001年9月1日撮影
初めての雛の誕生
3羽とも雄、真ん中に小さく写っているのが3羽目の雛

2002年(平成14年) 手賀沼の白鳥


五本松公園下広場に生まれた白鳥は、五本松公園下広場、手賀川曙橋袂
手賀川我孫子よりの灌漑用池の3ヶ所を移動する毎日です。
2002年6月11日、仲間と見に行った時(五本松公園下広場)この時は、6羽仲良く遊んでいました
2002年7月15日撮影
大きくなりました。雛は五羽? 
手賀大橋の白鳥
2002年8月20日撮影
真ん中の2羽が雛です。白が雌、茶が雄です。
手賀沼公園の白鳥
五本松公園下の白鳥より約1ヶ月早く生まれました
2002年11月26日撮影
一番大きいのが、今年生まれの白鳥
滝下広場の白鳥
2002年11月27日撮影
2001年生まれの白鳥7羽、この時期になると
ユリカモメが多くなります。

2003年(平成15年) 手賀沼の白鳥


2003年1月26日撮影
2002年の暮れに、コハクチョウ3羽が手賀沼に飛来してきました。
羽を膨らませた白鳥は、コブハクチョウです。
3月26日まで、手賀沼に滞在、夕刻、生まれ故郷のシベリアへと旅立ちました。
五本松公園下広場の白鳥
五本松公園下広場のカップルに待望の雛の誕生 2003年6月22日誕生、6月23日撮影成功!少しづつ、近づいてくれました。
手賀沼公園の白鳥
手賀沼公園のカップルに待望の雛5羽の誕生 2003年5月13日撮影 大津川ヒドリ橋周辺にて
大津川ヒドリ橋周辺の親子(2003年5月18日撮影)
残念ですが、4羽になりました。
手賀大橋の白鳥 (2003年5月29日撮影)
定住の場所に、ようやく姿を見せてくれました。 手賀大橋の白鳥(2003年10月27日撮影)
珍鳥来る
2003年11月4日、珍鳥黒鳥が手賀沼に飛来の情報を、白鳥愛好家某氏より戴き探していましたが、中々見つからず、どこかへ、飛び去ったかと思っていましたら、思いがけず、11月23日、つがいで発見、ようやく撮影できました。今年もあと僅かとなりましたが、あとは、コハクチョウの来翔を首を長くして待っている、今日この頃です。
 

2004年(平成16年) 手賀沼の白鳥


2004年も、コハクチョウが、手賀沼に、やってきました。何時来て、何時シベリヤへ旅立ったのか判りません。後日、写真を整理している時、偶然判明しました。滝下広場その他大勢組みの中に、紛れ込んでいました。
手前の2羽がコハクチョウです(04年2月9日撮影) コハクチョウ2羽、優雅です。(04年2月9日撮影)

(1)五本松公園下広場の雛

5月3日、待望の雛の誕生!
五本松公園下広場のカップルに待望の雛の誕生 2004年5月7日、初お披露目です。
今年は5羽の雛の誕生です。昨年と同じ場所で、最初は、仲々、近付いてくれませんでしたので、5羽の誕生を確認するのに、手間取りました。手賀沼白鳥愛好家連盟会長の話では、雛誕生が確認できたのは、5月3日、正式な初お披露目は、5月4日だそうです。本誌では、5月3日誕生、初お披露目、5月7日とさせていただきます。
5月7日撮影
遠くてよく判りませんが、雛がいました! 雛、2羽?
雛、3羽? いやいや、4羽?
すぐ傍迄、来てくれました、メス3羽、オス2羽の計5羽です

(2)滝下広場の雛

6月22日、滝下広場に、2回目の産卵による、待望の雛の誕生!
6/26 撮影、左 お母さん、右 お父さん お父さんと一緒
7月2日撮影 私もびっくり、初めてお母さんの背中に乗っかっている雛を見ました
雛がいないので慌てました。 お母さんの背中にチッチャイ頭を発見!
我ながら、良くぞ撮ったりです!一旦、背中から降り、又、乗っかりました。

(3)手賀沼公園の雛

6月26日、手賀沼公園の白鳥に、3羽の雛、誕生!
手賀沼公園の雛は、大津川ヒドリ橋周辺で生まれ、7月中旬まで、ヒドリ橋付近で暮らしていました
7月2日撮影、3羽いるのが確認できますね。 7月3日撮影、3羽います。
7月4日撮影、2羽? やはり、2羽

2005年(平成17年) 手賀沼の白鳥


 
今年に入って、コハクチョウ1羽、オオハクチョウ4羽が、手賀沼に、やってきました、何れも幼鳥です。コハクチョウは五本松公園下広場の04年生まれの白鳥5羽と仲良しになりたくて、5羽の側を離れません。この5羽は、今年に入り、親離れ、子離れして、今は、曙橋付近をねぐらにしています
左端がコハクチョウ(05年1月21日撮影) まだ羽が生え変わっていません
(05年1月21日撮影)
コブハクチョウのリーダーが威嚇しますが、全然動じません、気の強い幼鳥です(05年1月25日撮影)
オオハクチョウの幼鳥4羽をすぐ側で発見、コブハクチョウにもコハクチョウにも人様にも知らん顔です
(05年1月25日撮影)
04年生まれ五本松公園下広場軍団、
先頭が、そのリーダーです、果たして曙橋
を根城に出来るか?(1/28撮影)
3月26日、写真中央に抱卵中のハクチョウが微かに見える筈です?右上の写真と同じ場所 滝下広場、抱卵中のコブハクチョウ、写真中央
こちらは、首を伸ばしているのが、判ります。
染井入落で、抱卵中の白鳥、4月2日撮影 染井入落のカップルに初めての雛が誕生しました
雛は、メス1羽、オス2羽です。 やさしく見守るお母さん。5月25日撮影
五本松公園下広場の白鳥、今年はメス1羽、オス3羽が育っています。5月27日撮影
手賀大橋のカップルにはオス1羽が誕生しました。
6月初め手賀沼公園の白鳥に待望の雛が誕生しました。下の2枚、雛は4羽ともメス、6/18撮影
全部で、13羽、11/18撮影、発作橋にて 何処から来た?雛のコブハクチョウ
待望のオオハクチョウが、手賀沼に飛来しました。曙橋と五本松公園下広場を行き来していますが、五本松公園下広場には、太郎と花子の縄張りです。オオハクチョウとコブハクチョウの攻防が続いていますが、多勢に無勢、オオハクチョウは、いつも追い出されています。
オオハクチョウを、ようやく発見。12/17撮影
羽を広げ、威嚇しながらオオハクチョウを追い払う太郎と花子 12/18撮影
オオハクチョウは、堪らず、飛び上がり曙橋方面へ 手賀沼上空を、東から西へ移動する白鳥
19羽います。12/28撮影

2006年(平成18年) 手賀沼の白鳥
手賀沼公園に珍鳥の黒鳥(幼鳥)が3年ぶりに飛来しました。1月7日撮影
右写真はコブハクチョウに追い掛けられる黒鳥です。
1月になると白鳥が飛ぶ姿が多く見られる様になります。発作橋の白鳥と思われる6羽が飛来してきました。1月7日撮影(下の4枚)
オオハクチョウ2羽になりました。2006年1月12日 1月26日撮影 オオハクチョウ
1月12日撮影、夕焼けを背に白鳥8羽 左写真の中の1羽、コハクチョウの幼鳥?
1月21日撮影、雪の中の白鳥、オオハクチョウ2羽、コブハクチョウ2羽
2月13日撮影、オオハクチョウ2羽
3月中旬頃、生まれ故郷のシベリアへ飛び去ります
五本松公園下広場のコブハクチョウ、雛は何処かへ飛び去りました。2月20日撮影

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